yamada haruhi個展「post-fin」
post-fin
いつからか人生の本筋をそれてしまった気がする。
それは3年前かもしれないし、10年前だったかもしれない。
私の人生の後日談。
大切だった人がいない場所、たどり着けない時、
どこにもいない。大切な人を失った日、私の人生の
メインストーリーはエンディングを迎えた。
後日談の日々の記憶。
たった一人に永遠に向かっている制作。
私の好きだったあなたはいなくなって私は
ずいぶん遠いところまできた。
そしてあなたと出会ったここにたどり着いた。
たった一人と私をめぐる後日談的日々の記憶
展示に寄せて
私は石巻で生まれ育った。
石巻にいる間中、私は早くここを出ていくことを考えていた。
だから京都の大学へと進学し、就職は横浜で。
そんなふうに石巻を避けていたが、私が作る作品は
石巻での記憶と体験を基にしたものがほぼ全てだった。
それに気づいたのは、横浜に就職をすることを決めた時だ。
京都には鴨川があり、それはとても綺麗な川だった。
でも、川くさくて水もしょっぱくはなかった。
「海のある街に生きたい。」
そう思って、横浜での就職を決めた。
知らぬ間に、私自身が石巻に収束していっているのでは
ないだろうかという疑いが生まれた。
こんな所に帰ってくるものかと思っていたのに、
私はここに還ってきたがっている。
展覧会名: post-fin
会期: 2020年8月7日(金)~9月27日(日)
会場: Glvanize gallery(石巻のキワマリ荘1F) [宮城県石巻市中央2-4-3])
開場日時: 会期内の毎週金・土・日曜/11:00~18:00
入場料: 無料 出品作家 : yamada haruhiA